2018年05月23日
宗派によっても葬儀内容が異なる
自分と向かい合う考えが基本となる儀が執り行われるのが臨済宗で、禅宗の1つに分類されています。宗派や菩提寺によっても、葬儀の流れやマナーも若干変わってきます。大きく分けて、授戒と念誦と引導によって構成されているのが特長で、基本の流れは、宗教者が入場し、カミソリをあてる素振りとなる剃髪が行われます。
次に、懺悔文や仏の教えに帰依することを誓う三帰戒文、三聚浄戒で浄め、十重禁戒が執り行われます。入棺から説法なども葬儀の流れに含まれており、故人が棺に入り、念誦が唱えられます。臨済宗と言っても、宗教者あるいは僧侶によって考え方、作法が異なる場合もあります。
例えば、仏前にて合掌して礼拝する流れの中、抹香をつまみ、香炉に入れ、合掌して礼拝する焼香も行われますが、焼香は基本1回とし、なおかつ、額にいただかないのも作法です。臨済宗のお線香は1本を立てるなど、知っておいて損はないものの、仏教が一般的であるため、一般の葬儀同様、故人を偲び合掌するだけでも間違いというわけではありません。
また、宗派によってマナーなどが分からない場合には、前の方を手本とするのも間違いではありません。特定の経典はなく、全ての仏典が読まれることもあるため、迷う場合には事前に下調べを行う、あるいは案内役にアドバイスを受けることも適しています。