くるみの葬儀体験談

2020年04月07日

納棺の儀式は故人の旅立ちを見届ける最後の時間帯

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人が亡くなると一般的には遺族が通夜と告別式を行い、故人の身体は火葬場で焼かれて遺骨が墓地に埋葬されます。近年、生活の多様化が進むにつれて葬儀の仕方が遺族や親族、及び、生前故人との付き合いがあった友人、知人や隣近所の人も参列する一般葬だけでなくなりました。

参列者の多い一般葬が減って家族と近親者だけでこぢんまりと行う家族葬の他に通夜、告別式を省略して遺体を安置所から火葬場へ直接送る直葬なども増えています。全体的には簡素化して費用を安く済まそうとする方向に向かっているようです。

しかしながら、通夜と告別式の仕方が変わってきても故人を旅立たせるための納棺の儀式にはあまり変化がないはずです。故人がこの世からあの世へ旅立つ準備となるこの儀式が葬儀の前に行われます。一般的には通夜の前に遺族や親族と葬祭業者及び納棺師などが最初に、故人に末期の水と湯灌を行った後で死化粧と死装束を行います。

次いで、遺族や親族が故人の身体を支えながら仰向けのまま棺に入れて儀式が終了することになります。一昔前までは棺には故人の愛用品などを一緒に入れましたが、近年は火葬中の排気ガスの周辺地域への影響を考慮して棺には花を入れる程度に限定しているようです。

棺に納めた後は棺から故人の遺体を出すことなく安置したまま通夜の始まるのを待つわけです。従って、この儀式を行っている時間帯が遺族や親族にとって故人との最後の別れの時ということができます。