2023年10月20日
簡素化風潮の流れを受けて増える会葬後の香典即返し
高度情報化社会の中で大量の情報を目の当たりにしたり、国内外で起こる出来事に振り回される機会が多くなり、日常生活をゆったり送れなくなっています。そこで、日常生活に時間を余り割けなくなり、日々の暮らしでも行動をできるだけ簡単に済まそうとする傾向が強くなっています。
少子化や付き合いの簡素化、あるいは、長寿化などの影響があるとはいえ、こうした風潮が葬儀にも及んでいるようです。近年の葬儀に少人数の近親者だけで行う家族葬や通夜と告別式を合わせた一日葬などの増えてきたことがその表れの一つとみられています。
しかも、葬儀は専門業者の考えた流れ作業に沿って予定時間通りつつがなく進行するわけです。昨今、会葬者への香典返しは会葬が済むとその場で事前に用意されたお礼状付きの即返しでお終いにするやり方が増えているようです。
一昔前のように四十九日が過ぎてから香典返しを持参して会葬のお礼に参上するゆったりしたマナーは消し飛んでしまったようです。また、会葬者の持参する香典の中身がばらばらで、中には相場を遥かに超えるケースがあります。そこで、葬儀終了後、一段落してから多額の香典を頂いた会葬者、及び、遠路はるばる駆けつけてくれた会葬者などには別途、お礼したくなるのが人情です。このようなケースではカタログギフトを送って謝意を表すことが行われています。カタログギフトは少額の商品から多額の商品まで幅広く用意されているので、返礼品選びであれこれと思い悩む必要がありません。受け取った方でも好きなものを選べる利便性があるので贈答の機会には多くの人が重宝しています。カタログギフトは現代社会のスマートな生活マナーの一つとなっているようです。