2024年02月23日
今更聞けない葬式における香典のマナー
お葬式には様々なマナーがありますが、亡くなった方に供える「香典」の渡し方や書き方、金額などイマイチ分からず戸惑ってしまうという方も少なくありません。事前に手順やマナーを知っておけば、いざという時に慌てずにすむので、この機会に覚えておくようにしましょう。
香典というのは一般的に通夜か告別式に参列する際に持参しますが、その際は直接持つのではなく袱紗などに包んでいくのが基本です。包む金額については故人との関わりやその土地それぞれの習慣などによっても多少は変わってきますが、身内であれば3万〜10万、友人や近所の家などでは5千〜1万程が目安であると言われています。
ここで気をつけたいのが、包む紙幣についてです。弔事において新札は「不幸ごとのために準備していた」という悪いイメージに取られてしまうため、折り目のついた紙幣をあえて選んで包むようにすることが大切です。使用する不祝儀袋は「不幸ごとは一度きりに」という意味を持つ結び切りの水引きを使用し、仏式の場合は表書きに「御霊前」、神式葬儀は「御玉串料」や「御榊料」と書きます。
その表書きの真下にフルネームを描くようにしましょう。表書きや名前を書く際に使用するインクは「悲しみで筆がにじむ」「突然のことで充分に墨をする時間がなかった」といういみを表す薄墨で書くことが基本です。